ご挨拶
預託金の金庫番としての決済機構
令和4年11月開催の「特定非営利活動法人 日本生前契約等決済機構」(以下「決済機構」といいます。)の通常総会において理事長を拝命しました。非力でありますが、創立以来の田村達美元理事長、その後を継がれた長吉泉前理事長により培われた伝統をまもり、誠心誠意、職務を遂行してまいります。
決済機構の本務は、特定非営利活動法人りすシステム(以下「りすシステム」といいます。)の利用者である皆様が預けた預託金を間違いなく保管管理することにあり、私は、そのことを肝に銘じて皆様から預かった預託金の「金庫番」に徹したいと思っています。
理事長拝命に当たり改めて、決済機構の機能について考えてみます。決済機構と不可分の法人としてのりすシステムは、利用者から生前や死後の事務処理などの依頼を受け、求めに応じてサービスを提供する実働機関です。利用者の皆様は、りすシステムの行なうサービスに要する費用に充てるために相応の金額を預託します。りすシステムは制度の発足時から預託金を手元に置かず決済機構が保管管理することとしてきました。決済機構が当時の経済企画庁長官から、特定非営利活動促進法(平成10年法律第7号)第12条第1項の認証を受けたのが平成12年2月10日ですから23年にわたり預託金の金庫番に徹し皆様の預けた預託金を安全確実に保管管理してきました。
りすシステムにすれば、利用者へのサービスの対価が、決済機構が保管している預託金によって保証されることになります。りすシステムは、利用者の求めに応じて行なったサービスに基づく費用を所定の証憑書類を添付して決済機構に請求します。決済機構は、当該請求の妥当性と信憑性を確かめて利用者の預託金から支払い、利用者には逐次りすシステムが提供したサービス内容、支払った金額そして預託金の残高を報告しています。
また、決済機構の監事は、りすシステムの監事を兼任することにより、法人相互間の事務についてのチェックと調整の機能が果たされています。
決済機構とりすシステムは密接不可分の関係にありながら、反面、相互間の牽制機能の充実により、利用者の安心が保たれているのです。利用者の皆様の安心がこれからも保たれるよう努力してまいります。
理事長 佐竹 靖幸(弁護士、元横浜駅西口公証センター公証人)
活動内容
活動の概要
- 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
- 特定非営利活動促進法第2条別表に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、
助言又は援助の活動
活動内容と役割
- 公正証書遺言執行の引受
- 受託機関が行った仕事が契約通り実行できているか否かのチェック。
仕事が不十分な場合の督促や是正勧告 - 遺言執行によって換金した資金の、仕事を確実に行った機関や人への支払
- 利用者の「万一の時」に備えたお金の管理、支払の代行
- 契約をした仕事を全て完了した後に残った余剰金の精算や管理
- 契約による数年、数十年先までつづく、墓の管理など超長期に亘る仕事の管理、支払代行
- 生前契約アドバイザー、成年後見コーディネーターの資格認定
- 生前事務委任契約における監督人の引受や、家裁から専任された場合の各種後見等の監督人の引受
- その他、生前契約システムが円滑に機能するために必要な業務
組織の概要
組織の概要
2000年2月、当時の経済企画庁(現内閣府)よりNPO法人として認証を受けスタートしました。
りすシステムの「生前契約」という仕組みの趣旨に賛同して係わっていた公証人、法律家等の専門家、
学者など多くの人々が、発起人や役員になってNPOを立ち上げました。
- 【名 称】 特定非営利活動法人 日本生前契約等決済機構
- 【本 部】 東京都千代田区麹町4丁目5番10-201号
- 【役員構成】 理事長:佐竹 靖幸 監 事:清水 勇男、渡部 正和
役員名簿
- 【理事長】佐竹 靖幸:弁護士、元横浜駅西口公証センター公証人
- 【理 事】鈴木 進一:公認会計士
- 【理 事】高森 浩:弁護士(福岡)
- 【理 事】小見山 道有:弁護士、元梅田公証役場公証人
- 【理 事】鈴木 大輔:弁護士(東京)
- 【理 事】森 妙子:NPOりすシステム生前契約スーパーバイザー
- 【理 事】芳賀 みゆき:株式会社りすネット役員
- 【監 事】清水 勇男:弁護士、元蒲田公証役場公証人、元検事
- 【監 事】渡部 正和:弁護士、元公証人連合会会長
- 【特別顧問】長吉 泉:公認会計士、元明治大学理事長